バイオリン教室に通うにあたって、自宅での練習やレッスンに必要になる自分で揃えた方が良い備品を紹介説明します。
バイオリンの備品
譜面台
バイオリンはピアノと違って『立って演奏する』楽器です。
おうちで練習する用に1つ用意してください。組み立て式の譜面台なら1000円ちょいで見つかります。
好みの高さに調節でき、折りたたんで持ち運びも可能です。
組み立てないタイプのガッチリ譜面台なら、穴の空いていないタイプがオススメです。
書き込みがしやすい仕様になっています。
チューナー
お子さんのレッスンで、調弦は先生がやってくれるのが定番ですよね。
おうちで練習されるときは調弦、どうされてますか?まさか調弦してない??
良い耳をキープするためにはおうちでの練習前の調弦も大切です。
チューナーはランプの点灯で正確な音程をしることができるので購入をオススメしたいです。
機能性を重視するならメトロノーム付きの置型タイプ、演奏中にピッチを確認したいならクリップ型が使いやすいです。
弦
弦が切れてしまったら交換するのは当然ですが、まだ切れていないのに交換するのはちょっと気が引けますね…。
「まだ使えそうなのに」とか「もったいないなぁ」とか、思いますよね。
弦は直接指が触れる部分なので知らず知らずに激しく劣化しています。コンサート前や本番前は特によく練習するので消耗も激しくなります。弦を張り替えたすぐは安定しないので、本番の2週間くらい前に張り替えるのをオススメします。
ちなみに私は弦の袋に交換した日にちを記入しておきます。どのくらい使ったか、一目瞭然です。
弓
弦の張り替えと同様に、弓の毛替えも定期的なメンテナンスが必要です。
交換の頻度は演奏量によって人それぞれですが、週一のおけいこレベルでフルサイズをお使いの方は1〜2年で毛替えをされることが多いと思います。
「毛替え、いつしかた覚えてない…」という方、これを機に楽器屋さんでチェックしてもらってください!
ちなみに分数サイズをお使いのお子さんは、サイズアップで買い替えるため、毛替えをされたご経験があまりないかもしれません。フルサイズになるとご自分で管理しないといけないので覚えておきましょう。
弓の毛替えは、一般的に、日頃よく練習する音楽学生の方は1年に2〜3回と、わりと多い頻度で交換されるかと思います。
小学生の方で、週に1回のレッスンを続けている方で、1年に1度するかしないか程度かと思います。
弓の毛とともに、弦も消耗品です。状態が悪いまま放置しておくと、良い音色は出ません。
音色がくすんできたような気がしたら、取り替えをおすすめします。
松やに
楽器セット商品をご購入されたらもれなくついていると思います。
あまり良質なものではないので、別に購入されることをオススメしたいです。
ベルナルデルやミランの黒猫などが楽器屋さんで入手しやすい松脂です。
肩当て
楽器の裏側、左肩に接触する部分に使用する、あったら構えやすい備品のひとつ。
肩当てにもサイズがあるのでご自分の楽器に合うものを選んでください。
最近の流行りは、エベレストの肩当て。いろんな色が展開されていてお気に入りの色を持っておくと気分が上がります!
分数サイズもあるので、習い始めから肩当てを使って正しいフォームを身につけることをオススメします。
(先生によっては肩当てを使用されない指導をされることもあるので、必ず先生に相談してください。)
矯正器具
習い始めで一番大切なことは『正しい構え方を習得する』こと。
レッスンでは先生のアドバイスもあり上手く弾けても、おうちでの練習で好き勝手な構え方で弾いていたら悪いクセがついてしまいます。
弓を握る部分に装着するボウグリップ(カエルとお魚の形になっています)や、ボウガイド(半透明の半円型で駒の横に装着)などの便利グッズを使うのもおすすめです。
『ボウグリップ』『ボウガイド』と検索すると色々出てきます。
ボウガイドには楽器のサイズと連動しているものがあるので、気をつけてご購入ください。
掃除用品
練習をした後、楽器に白い粉がつきませんか?その粉、放置しているとガリガリにこびりついて取れなくなってしまいます!
練習後は必ず飛び散った白い粉(松やに)をササッと拭き取ってケースになおしてください。
「もうガリガリになってしまった…」という方には、ミランのクリーナーオイル、ヒルのクリーナーオイルを掃除布に数滴たらし、汚れた部分を磨くとキレイになります。
※初めてオイルを使う場合は、目立ちにくい楽器の裏側の端っこで試してから使用することをオススメします。
メトロノーム
習い始めの導入期(テキスト1冊目が終わる頃)を過ぎた方、レッスンで「同じ速さで弾きましょう」と注意を受けていませんか?そんな時に必要なのがメトロノームです。
電子音タイプや、重りを上下させてネジを回して使う三角のタイプがあります。
小さいお子さんには自分で操作できる昔ながらの三角タイプのメトロノームがオススメです。
弱音器
弱音器、またの名をミュートといいます。レッスンではほぼ使いませんが、おうちでの練習環境で大きい音が出せないような方はミュートの装着を検討されてはいかがでしょうか。
駒にゴムタイプのクリップのような形のものを装着して、響きを消します。
全く音がしないというわけではないので、消音効果を期待しすぎると意外と音が出てると思われるかもしれません。
時間帯など、ご近所に配慮しながら練習するようにしてください。
雨除けカバー
雨の日に歩いて通って下さっている生徒さんが使っていらっしゃるのを見て、楽器ケースのレインコートがあればとても良いなぁと思いました。
お子さまレッスンでは、おうちの方のお車送迎で通われるされる生徒さんも多いので、レインコートが必要のない場合も多いかと思います。ご参考までに…ということで掲載してみました。
バイオリンのメンテナンス
早めの対処で悪化を未然に防げます
日々練習していると、弦や弓の毛など劣化していることに気付きにくいものです。
音色の調整や魂柱(楽器のf字孔から見えるスティック状の棒)の調整を行うことで、響きがグンと良くなります。
分数サイズの方は、サイズアップの買い替え時期をみて、弦と弓の毛の消耗具合を気にしてください。
フルサイズの方は、弦、弓の毛替えに加え、楽器本体の調整を定期的に行ってください。
楽器の調整
調整は弦楽器の専門に扱う工房で行ってください。
楽器を購入されたお店が分かる場合は購入店へ、そうでない場合も調整して頂ける工房もあるので、予約の上楽器を持ち込んでみてください。
お子さまの分数楽器の場合は、修理で工房へ行くことが多いと思います。
その際もまずは先生に相談し、工房を紹介してもらうようにしてくださいね。
交換が必要な必要なパーツの消耗は弾きにくくなる原因
弓の毛替えは、一般的に、日頃よく練習する音楽学生の方は1年に1度より多い頻度で交換されると思います。
小学生の方で、週に1回のレッスンを続けている方で、2年に1度するかしないか程度かと思います。
弓の毛とともに、弦も消耗品です。
状態が悪いまま放置しておくと、良い音色は出ません。音色がくすんできたような気がしたら、取り替えをおすすめします。