バイオリンの教室を探す時に重要視したい点として、①通いやすいか ②先生との相性はどうか ③月謝は希望額にあうか になると思います。
教室に直接問合せして調べることもできますし、体験レッスンを申し込んで先生に直接たずねることも可能です。
大手音楽教室と個人で開講されているバイオリン教室がありますが、それぞれ月謝の仕組みや支払方法が異なります。
大手音楽教室と個人教室の月謝相場
大手音楽教室の月謝の相場
大手音楽教室の場合、年間36回などで回数が固定され、月毎に運営管理費、施設管理費など月謝以外の金額が上乗せされています。
初級・中級・上級とレベルにあわせた月謝体系で、初級でおおよそ10,000円から12,000円程度になります。
個人教室の月謝の相場
個人のバイオリン教室の場合は、管理費などの上乗せ額は抑えられていることが多いので、大手音楽教室よりも月謝としては安い価格で開講している印象です。
こちらも初級・中級・上級とレベルに合わせて差はありますが、初級で8,000円から10,000円程度です。
大手音楽教室と個人バイオリン教室の月謝・待遇の違い
初めてバイオリンを習う方には、大手音楽教室にするか、個人の教室にするか、どちらがいいのか迷われるでしょう。
どちらにもメリット・デメリットがあるので、両方で講師をした経験のある私の率直な感想をお伝えします。
あくまでもいち講師の個人的見解なので、今後レッスンに通う際は習う先生の指示に従ってください。
大手音楽教室のメリット
大手音楽教室の良さは、講師のレベルが良いことです。
講師は各会社の面接を受けて入社しており、スキルもコミュニケーション能力も会社が判断する合格基準をクリアした人材です。
またレッスンが実施される部屋の防音具合や備品設置などの充実度、講師が不在時でもスタッフが在中しているので適時対応が可能、1対1のレッスンでもスタッフがいるので安心…などがあげられます。
月謝の支払い方法はカード決済、引き落とし決済などが主流で、入会時に書類を記入するだけで完了します。
規則がきっちりしているので、不公平に感じるようなこともなく、気軽に入会(または退会)できます。
発表会やライブイベント、コンクールなどの企画も多く、生徒さんに常に楽しめるイベントが多くあり、情報もたくさん仕入れることができます。
大手音楽教室のデメリット
デメリットはそういったイベント企画の運営費やスタッフの人件費などが上乗せになるため、月謝が割高になることです。
めったにないことですが、講師が変更する場合(体調不良や引っ越しなど)もあります。その場合は代行の講師が担当したり、後任の講師が来たりします。
個人バイオリン教室のメリット
講師の指導実力がある程度あり、様々な生徒さんのご希望に合わせられるスキルを持っていて、個別の案件に臨機応変に対応してくれることでしょう。
講師一人で開講しているため、スタッフ人件費や施設管理費などは安価で、大手音楽教室よりも月謝が安いことです。
先生との相性があえば、生徒さんが希望すれば長く指導を受けることが可能です。
個人バイオリン教室のデメリット
教室が講師の自宅などで開講しているため通うことに不安がある、規約などがきちんと提示されずレッスン時間や初級・中級・上級などのレベルがあやふや、支払い方法が現金主流、先生の指導力に差がある…などがあげられます。
個々の先生によって違いはありますが、支払い条件、レッスン回数などの不安要素、モヤモヤする点があればはじめにきちんと先生に遠慮なく質問することをおすすめします。
月謝価格おさえめのグループレッスン
上達することよりもグループで楽しくわいわいレッスンを受けたい方には、個人のレッスンよりもさらに安価のグループレッスンという手段もあります。
お子様向けのグループレッスンを開講している教室は少ないかもしれませんが、同じ楽器を習うお友達ができるのが魅力のひとつです。
グループでの指導になるので、他のお友達のレッスン風景を見れたり、練習方法を知ることができたりするのでモチベーションアップにつながります。
個人レッスンでは味わえないアンサンブル体験ができます。
グループみんなで演奏したりするので自分の音楽の世界が広がります。
上達最優先は断然個人のバイオリン教室
上達最優先でお考えのお子様には断然個人のレッスンをおすすめします。
グループレッスンでも一人一人のレッスン時間はありますが、他の方のレッスン時間中は待っている時間になります。
グループレッスンはあくまでも、月謝の相場として紹介しています。ご自分がどのスタイルにあうかじっくり検討して入会してください。
楽器によって月謝は違う
音楽系の楽器で一番習う人口が多い楽器は断トツで『ピアノ』です。
習う人が多い分、教える教室も数多く存在します。
競争が激しい分、月謝の競争もあり、弦楽器や管楽器の個別レッスンよりも若干価格が安い傾向がみられます。
一概にすべてのピアノ教室の月謝が安いというわけではないですが、楽器によって月謝が違うということは音楽業界の常識の範囲内です。逆に、教える先生が少ない楽器は月謝が高く設定されていることが多いです。
今のお子さんは、音楽系の習い事以外にもたくさんの習い事をしていますね。
月謝の相場を知っておくことは重要ですが高い安いにとらわれすぎず、金額がレッスンの内容に見合うなら満足して続けていけるでしょう。