子供のバイオリン練習(テクニック)について

音程を良くしたい

ピアノと違って、音程が定まらないのがバイオリンの特徴といっても過言ではありません。

そのくらい音程を正しくとるのは難しいです。

 

正しい音を聴いて、それを真似するようにしてみるのが近道です。ピアノ(キーボード)でちょっと弾いてみたり、お手本の演奏を何度も聴いてみるのもおすすめです。

 

練習方法は、音階の教本を根気よく取り組むことです。

短時間でもいいので必ず曲とセットで練習を重ねてくださいね。結果が必ずついてきます!

表現力をつけたい

楽譜通りに演奏が出来ているのに、なぜか一本調子な演奏になってしまう…。

 

まずは自分がその曲に対してどんなイメージを持っているかを考えてみてください。

「お城でお姫様が楽しく踊ってそう」なワルツだったり、「後ろから誰かが追いかけてきてとにかく走ってにげる」アレグロだったり…!

 

楽譜には発想記号や音楽記号のヒントがたくさん隠れています。

その意味をひとつひとつ考えて自分なりの物語を妄想してみると楽しく弾けますよ。

フレーズを考えて弾きたい

曲を弾くときは必ず呼吸を意識してみてください。

これだけできっと改善します!

 

具体的には弾いている曲を声に出してドレミで歌うことです。

リーディングのコンチェルトなら「シーラシドラ シードレミー」のように、声に出してみてください。

 

どこで息つぎをしたくなりますか?そう!そこです。息を吸ったところがフレーズの始まりでもあり、終わりでもあります。

 

終わり方の弓の処理まで意識出来れば初級脱出です!

強弱をつけて弾きたい

フォルテは強く、ピアノは弱く。

意味は知っていても具体的にどうやって音を作るか考えてみましょう。

 

フォルテは右手人差し指に力を乗せて、弦の駒寄りを弾くとハリのある大きな音が出ます。

また弓の毛を全面弦に当てるようにすると厚みのある音色が出せます。

 

ピアノは弓を斜めにして弓の毛が弦に触れる部分を少なくすると小さい音が出ます。

指板寄りで弾くと淡い音色が出せます。

 

動作を意識して弓を動かす練習をしてみてくだいね!

ビブラートを入れたい

バイオリンの醍醐味、ビブラート!ビブラートをマスターすると曲の仕上がりが驚くほど変わります。

 

習い始めは、弓を持たずに左腕指の関節や手首の形を整えることだけに集中して練習します。

弓を持って弾き始めるときは、ダウンに何回、アップに何回…と回数を決めてビブラートを入れていきます。

 

曲の中でも適当に入れるのではなく、表現の上で大切な音や長く伸ばす音などを狙ってビブラートを入れるようにしてみてくださいね。

楽器を響かせたい

音の出る仕組みを考えてみましょう。

バイオリンは弦をこすって弦を振動させ、その振動を駒を通して本体に伝わせます。

そして本体の空洞に共鳴して穴(f字孔)から音が出てきます。

 

お風呂の中で歌うとよく響きますよね?あれと同じようなイメージです。 

弦をこすって、しっかり本体の中まで音を入れ込むように弾くと響きのある音が出てきます。

左指がまわらない

速い曲の練習は、「ゆっくりから練習する」のみです!

 

どの程度ゆっくりするかというと、まずは弾ける速度まで落とします。

そうすると指の角度やポジション移動を考える時間の余裕が生まれます。

 

一定の期間練習して慣れてくると自分に合った適正な速度で弾くようにします。

無茶な速度での練習はまだしないようにしてください。

 

そしてようやく実際に演奏する時の速度で挑戦します。

反射神経を鍛えて覚醒してください!

同じ速さで弾きたい

曲の弾き始めから終わりまで同じテンポで弾いていない演奏を聴いた事ありますか?不安定で違和感があり、酔うような感覚になります。

 

同じテンポを保つことはとても大切で、曲の仕上がりに影響します。 

常にメトロノームを使って練習すると、84がこれくらいとか、112がこのくらい…など、速度も覚えることができてきます。

きれいな音を出したい

長くバイオリンを習ってるけど、いつになったらキレイな音が出せるのか…まだかまだかと日々練習されている方も多いのではないでしょうか。

 

構え方、持ち方、弓の接触面の角度、圧力のかけ方、弓の速度…など総合的に考えて日々練習するとキレイな音色に近づくことができます!

 

ユーチューブで上手な人の演奏を見て参考にしたり、真似してみたりしてイメージトレーニングをしてみるのもいいと思います。